生活を豊かにしてくれる補聴器
最新の補聴器には精密なコンピュータが内臓されており、使う人の聴力や聞こえの状態に合わせてきめ細かく調整することができるようになっています。その人が聞こえていない音域だけを選んで増幅したり、周囲の雑音を抑えて言葉を聴き取りやすくしたりといったことができるので、使う人に合わせてしっかり調整することで、感音難聴の治療にかなりの効果が期待できます。また、サイズの小型化も進み、耳あなの中に納まって着けていることがほとんどわからないようなタイプや、スピーカー部分が耳の中にすっぽり納まり、本体が耳の後ろに隠れてしまう「RICタイプ」といわれる新しい耳かけ型が近年は主流になってきています。さらに、デザインもカラフルでスタイリッシュな補聴器が人気を集めるなど、補聴器のイメージも大きく変わってきています。
それでは、実際の生活の中で、補聴器を着けることのメリットはどこにあるのでしょうか。代表的な例を紹介します。
- 言葉を聞きやすくする
補聴器の一番の役割は言葉をはっきり届け、聞きやすくすることです。最新の補聴器には、雑音と人の音声を識別する機能があり、聞きたい人の声をよりはっきりととらえることができます。家族の団らん、友人とのおしゃべりやお買い物、仕事の会議。補聴器をつけることで、騒がしい場所でも大切な会話をよりスムーズに楽しむことができます。