音の伝わり方
私たちはどのようにして聞くことができるのでしょうか。例えば、太鼓の音について考えてみましょう。太鼓を叩くと太鼓の皮が振動し、震えているのを見ることができます。皮が震えている間、皮は周りの空気を押したり引いたりしています。押した時には空気に圧力が加えられ、引いたときには引力が働きマイナスの圧力が加えられることになります。この空気の圧力の変化が空気中を波となって伝わり、私たちの耳に達し、音として聞くことができます。そして、空気中の圧力の変化の波を「音波」といいます。
音源から発生した振動は周りの空気を圧縮したり膨張したりさせ、1秒間に約340mの速度で空気中を伝達します。これは、水面に石を落とした時、落ちた点を中心に波紋が広がっていく状態に似ています。また、音は固体、液体、気体等を媒体として伝達されます。(媒体のない真空中では、音は伝わりません)