補聴器の早期装用

健康診断で聴力が落ちていると言われた、聞き間違いが多くなってきた…。でも、「まだ補聴器は早いよ」と思っていませんか?

補聴器を装用するまで

最近聞き間違いが多い、声は聞こえていても何を言っているのかわからない、テレビの音が大きいと言われる・・・。自分では気付いていない、大したことないと思っていても、家族や周囲の人から指摘されることはありませんか。聴力低下は、年齢を重ねることで誰にでも起こる現象だといわれていますが、徐々に進行していくことが多いためなかなか自分では気が付きにくいものです。
さらに、JapanTrak2018によると、難聴に気付いてから補聴器を購入するまでに平均4~6年が経過しているというデータがあります。聴力の低下は自覚しにくい上に、たとえ自覚したとしても、「補聴器、自分には関係ないよ」「興味はあるけれど、まだ早いかな」というように、補聴器による問題解決を先送りにしていることがうかがえます。

多くの人が効果を実感

多くの人が補聴器の装用を「自分にはまだ早い」「もっと聞こえにくくなってくればどのうちに」と考えているようですが、実際に補聴器を使っている人多くが、補聴器による生活の質の改善を実感しており、さらに、5割以上の人がもっと早くから補聴をつければよかったと言っています。(JapanTrak2018)
また、【90%を越える人が仕事をする上で補聴器が役に立っていると感じている】、【補聴器をつけている人の方がつけていない人に比べて睡眠の質に満足している割合が高い】といったデータもあり(JapanTrak2018)、補聴器を装用している人の多くが補聴器の効果を実感してるようです。

 

難聴の進行と補聴器の効果

聴力が低下すると、単に小さな音が聞こえにくくなるという訳ではありません。人によっては、特定の周波数帯域での聴き取りが非常に困難になる場合もあります。そうなると、声は聞こえていても言葉がはっきりと聴き取れずに相手の言っている内容が理解できないといった現象が起こります、こうした状況を語音弁別能(言葉を聞き分ける能力)が低下した状態といいます。語音弁別能が低下してしまうと、いくら音を大きくしても聴こえの状態を改善することは難しくなってしまいます。
難聴が進行することで、言葉を聴き取る能力そのものが低下してしまうと、補聴器をつけても効果が得られにくいことも多いようです。残っている語音弁別能を最大限活用するためにも、できるだけ早く補聴器を装用することをおすすめします。

難聴と認知症のリスク

2015年1月に政府が策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の中で、認知症の危険因子として加齢、高血圧、喫煙などとともに「難聴」が加わりました。またアメリカの研究でも難聴の度合いが高い人ほど認知症になるリスクが高いという調査結果が出ています。
また、2017年7月に、アルツハイマー病協会国際会議において、世界で1、2を争う権威のある医学誌『ランセット』が「認知症の予防、介入、対応」というタイトルで認知症の予防についてのレポートを発表しました。このレポートは世界から24名の著名な認知症に関する専門家を集め、多くの研究・調査データを集めて、その中から信頼できると思われるものだけを分析して認知症のリスク因子を検討したものです。その結果、65%は予防では対処できないものの、残りの35%は対応が可能なリスクとであると発表しました。その予防可能なリスクで最も数値の高かったものが難聴です。55歳以上での難聴を対象としてみた時、全体の認知症の原因の9.1%を占めました(対応可能なものの中では約4分の1)。
このように、最近では、難聴と認知症の関係が大きく取り上げられるようになってきました。難聴は「ただ、音や声が聞こえにくくなっただけ」ではなく、放置することでより大きな問題につながる可能性を秘めています。

shop_icon

補聴器販売店を探す

ワイデックスの補聴器を取り扱っている販売店を検索できます。住所やキーワードから補聴器店を探すことができます。来店予約や問い合わせができるお店もあります。
補聴器店検索サービス
トップへ