年齢によって聞こえない音があります。~モスキート音を知っていますか~

夏の風物詩と言える蝉の声。蝉の声ほどうるさくはありませんが、耳元で飛んでいる蚊の羽音も夏を感じさせる音と言えるかもしれません。今回は、そんな蚊の羽音にまつわるお話。

加齢による聴力の低下は誰にでも起こりえる現象だということは広く浸透してきましたが、聴力が低下しはじめる時期は人によって異なり、その程度もさまざまです。
一般的にはまず高い音から聞こえにくくなり、左右の聴力が同じレベルで低下していくのが特長です。それでは、年齢を重ねるにつれてどんな音が聞こえにくくなっていくのでしょうか。
年齢によって聞くことのできる音が違うということから、例に挙げられる代表的なものは「モスキート音」です。一般的に、人間は年齢を重ねるに従って、周波数の高い音が聞きにくくなってくるので、若者は高周波数のモスキート音を聞くことができますが、20歳代後半以降になると聞くことができなくなります。このモスキート音は聞こえる人にとってはかなり耳障りなので、商業施設などに長時間たむろする若者を追い出すために使用されたり、若者だけに聞こえるという特性を生かして、携帯電話の着信音や年齢を予測するおもちゃにも活用されたりしています。

モスキート音はあくまでも目安です。実際の聴力を測定するものではありませんので、聴力検査は耳鼻科の専門医を受診するようにしてください。

執筆者プロフィール:早稲田大学 教育学部卒 大手広告代理店時代より30年間補聴器業界の広告・記事制作に従事 現在はワイデックスにてブランドマネジメント全般を統括

参考:モスキート音 コトバンクより
モスキート音で耳年齢をチェック(外部サイト)

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